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シジミチョウ科

望郷のチョウ、カラスシジミ

このチョウは子供の頃の記憶では探さなくても沢山いるチョウで、庭にもよく飛んできてマーガレットなんかで吸蜜をしていたものでした。
けれども今では個体数が減っているのか、マーガレットが咲く時期となっても、一向に見かけることがありませんでした。

でもそれにしてはおかしなことがありました。実は幼虫は沢山見かけていたのです。山を徘徊しているとハルニレから降りてきた、または落ちてしまった終齢幼虫が地面や倒木の上を歩き回っていたのです。

「これは蛹化の為か?」を確かめるべく何頭かを持ち帰って飼ってみました。
すると、よく摂食する個体とすぐに蛹化する個体がいたのですが残念ながら全て寄生されていました。

6月初旬 ハルニレの下を徘徊する幼虫

やがてマーガレットの時期も終わり、クサフジやヨツバヒヨドリが咲く頃になると、あちこちでこのチョウの姿が見られるようになりました。
それは子供の頃と全く変わらない光景だったのでした。

7月末
8月初旬

子供の頃には、このチョウがゼフの仲間で無いってことが理解出来ませんでした。
特に翅裏の模様なんかゼフそのものだったからです。
「じゃあ今は?」と問われると「ゼフで無いとしても、むしろその方がが良いくらいだ」と感じています。

作成者: clossiana

1950年生。北海道育ち。
大学進学で上京。そしてそのまま就職。
子供の頃に患った蝶への熱病が98年、30年ぶりに再発。今のところ完治の見込みなし。
こまったものだ。
蝶や昆虫の観察記録や思い出など。このブログは殆ど何の役にも立ちませんのでそのおつもりで。
2022年からは北海道在住。

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