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タテハチョウ科

あっ、オオイチだ!

「あっ、オオイチだ!」と焦りまくって駆け寄ったのは、未だエゾシロを観察中の6月中旬の出来事でした。
興奮しながらの撮影です。
何故かと言えばまさか、このチョウに近所で出会うなんて思いもしなかったからでした。

実際、その日はエゾシロチョウの発生木を見にノコノコと歩いて行き、着いた途端の出来事だったのです。
なんか大きな黒っぽいチョウがいて当初はメスグロヒョウモンの♀か、またはミスジチョウかな?などと思っていました。
ところが良く見てみるとなんとオオイチモンジだったというわけです。

6月中旬の撮影。この辺りにしては早い発生です。

オオイチモンジの写真の中では背景が自然ではなくて人工物だというのは、ちょっと珍しいかもしれませんが、その時は普通のタテハ類と同じように建物で吸水行動をしていました。

女史に言わせれば「これでオオイチ撮る為に遠くまで出かける必要は無くなったね」でした。

近くを見てみると大きなドロノキがあり、そこで発生したものと思われましたので「この樹で発生したのだとすれば、この後に♀も発生するかもしれないね」とその後に幾度となく行ってみたのですが、2度とあのお姿を見ることはありませんでした。一体、あの個体は何処で発生したのだろう?そして何処へ行ってしまったのだろう?