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蛾類

モモブトスカシバの怪

このガは珍しいのだと私は思い込んでいました。
と言うのは今までに栃木で一度だけしか見たことがなかったからです。
ところが近所の山では沢山の個体が昼間から飛び交っているのが見られました。昼間からと言うのはこの種がもともと昼行性だからなんですが、それにしても沢山の本種が飛び回り吸蜜などを行なっていました。

ところが撮影中に気付いたのですが、何か変なんです。
何が変かと言えばどうも2種が混ざっているような感じなんです。先ずサイズが違っていること。そのサイズが大きいのと小さいのがいて当初は♂♀の違いだろうと思っていたのですが交尾カップルを見てみると、いずれも小さい方同士だったのです。もう一つは色合いです。大きい方は白っぽく見えるのに対して、小さい方は黒っぽいのです。
どう言うことなんだろう?

7月中旬撮影 大きい方の個体
撮影日:同上 小さいもの同士のカップル。
上の2枚の写真では違いが余り良くわからないでしょうが大きさが違うのです。

さてモモブトスカシバの食草はアマチャヅルです。
余り聞いたことがない植物ですが図鑑で調べると「う~む、これがそうなら沢山生えているどころか、アマチャヅルだらけだ」と思わせたのでした。

7月中旬 アマチャヅル