このチョウの幼虫集団を見るのは実に久々で恐らく未だ高校生か中学生の時以来ですから50年以上は経っていました。当時は少し山へ入ると、このチョウの黒々とした若齢集団が目についたものでした。
が。。今でもそれは何ら変わっていないことがわかりました。近くの山へノコノコと行ってみると食草のエゾイラクサにこの幼虫集団がいてホッとしたものです。6月末のことでした。
さて、それから一ヶ月くらい後の話です。20頭以上が食草のエゾイラクサに陣取ってモリモリと食べていましたが、その辺りにエゾイラクサは一本しか生えておらず餌不足になるのは目に見えていました。
すると女史が存外、怖がりもせずに幼虫を一頭ずつ食草から引き離して近くのエゾイラクサへと移動させたのでした。女史曰く「何でかわからないけど、この幼虫には触れるの。他の毛虫はダメだけどね」
その辺りを一回りしてから前の地点へ戻ってみると、別々の葉にくっつけた幼虫は集団へと戻っていました。
やはり未だ集団の方が良かったのでしょう。
ところで↑とは別の場所へと移動中に「あれっ?」と思わさせる光景を目にしたのでした。
それはクジャクチョウの幼虫集団がイラクサ類ではない何か別のもの。。蔓性の何かを食べている光景でした。
「う~む、これは新知見かもしらんな。。」と思い写真を撮りまくりました。その上でその植物が何であるかを調べるために少し取って帰りました。
帰宅後に調べてみたら、どうもカラハナソウという植物であることがわかりました。蔓性であることや茎に短い棘のあることから、そう判断しました。このカラハナソウとはビールに用いるホップに近い種です。その辺りはウィキペディアに依れば。。
「ビールの苦味、香りの原料となるホップ(セイヨウカラハナソウ、Humulus lupulus )は、カラハナソウと近縁で別の変種とされる。本種の種子も齧るとホップと同様の苦味がある。」
ウィキペディア
このチョウがイラクサ類以外の食草を食べているとは全く知りませんでしたが、女史は「じゃあ、実がなったら採っりにこようよ」と言っていました。
一体、何の為に?
このカラハナソウという植物には雄株と雌株があるようで写真を見てみると、どうも雄らしい。。ってことは何れにしても実は期待出来そうもありません。