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食べてみた

タモギタケの巻

8月上旬にひとりで近くの山へ行ってみると。。

「旦那さん、こっちに生えているキノコ、ほらあの黄色いキノコだけど、あれ食べられるかどうか知らんかね」と山で出会った見知らぬお婆さん。

「キノコのことは全くわからないけど、なんか食べられそうですね」と私

「ナラになるものは昔から食べられると言うけど、これがナラかどうか?」とお婆さん。

実際、キノコは倒木の上に生えていたのでナラかどうかまでわからなかったのだ。しかし見た目には実に美味しそうだったので帰ってからウィキペディアで調べて見たら、どうもタモギタケと言って北海道に多く夏だけに生えるものらしくて「野生下ではニレの木に発生することが多い」とのこと。

「う~む、あれはハルニレの倒木だったんだ。。」と妙に感心したのであったが、ともかく食べられるどころか、すごく美味しいらしいのだ。別名コガネシメジとかダシキノコとも言うらしい。

ところが相棒である女史はキノコというキノコは全て食べられないので話をしても全く興味なし。そこで女史の留守にまた山へひとりで出かけてきたのだ。
キノコは誰かに採られることもなく新しいのが出ている。これ幸いとばかりに二株ほど採ってきてネットの調理法で試してみた。食べる際に「まさか毒キノコでは。。」と多少の心配はあったが思いきって食してみた。油炒めである。

食べてみたら。。ネット通りにシャキシャキとはしていたが、そんなに美味いとは感じなかったので今度は別の調理法を試してみようかと思っている。
まぁ、来年の話だが。。

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タテハチョウ科

コヒオドシの巻

「一度でいいからコヒオドシを飼ってみたいな。。」と考えていました。
と言うのも成虫は見かけていても未だ幼虫を見たことが無かったからでした。
そこで、まずその手始めとして「庭の隅にでもエゾイラクサを植えておきたいな」と考え、それをp女史に伝えたところ「絶対、ダメよ。。植えなくても、その辺に生えているじゃない」とピシャリ。嗚呼。。

コヒオドシの幼虫に最初に出会ったのは、それから幾日とはかかりませんでした。
6月中旬のことです。
近くの山を徘徊しているうちに「あっ、これそうじゃない」と指差したところを見てみると、そこには確かに図鑑で見覚えのあるお姿があったのでした。女史に言わせれば「見た瞬間に、これはチョウの幼虫っぽいなとわかった」とのこと。あれを見て、そう思うのはフツーじゃないなと思ったのでした。

ただ見つけた日には幼虫はすでに終齢となっていたせいで全部で3頭しか見つかりませんでした。そこで2頭を捕獲して飼うことにしたのです。

6月中旬

幼虫はすくすくと育ち、やがて前蛹・蛹を経て、羽化したのは7月2日のことでしたが、実はその前の6月末にはすでに、辺りをコヒオドシが飛び回っていたのでした。

コヒオドシの前蛹
コヒオドシの蛹
羽化直後の個体
6月末 付近を飛び回っていた個体
同上
同上

このコヒオドシは越冬明けの色が醒めている方が好きなのですが、こうして久々に羽化間もない個体の翅の色合いを見ていると子供の頃が懐かしく思い出されるのでした。

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シジミチョウ科

望郷のチョウ、カラスシジミ

このチョウは子供の頃の記憶では探さなくても沢山いるチョウで、庭にもよく飛んできてマーガレットなんかで吸蜜をしていたものでした。
けれども今では個体数が減っているのか、マーガレットが咲く時期となっても、一向に見かけることがありませんでした。

でもそれにしてはおかしなことがありました。実は幼虫は沢山見かけていたのです。山を徘徊しているとハルニレから降りてきた、または落ちてしまった終齢幼虫が地面や倒木の上を歩き回っていたのです。

「これは蛹化の為か?」を確かめるべく何頭かを持ち帰って飼ってみました。
すると、よく摂食する個体とすぐに蛹化する個体がいたのですが残念ながら全て寄生されていました。

6月初旬 ハルニレの下を徘徊する幼虫

やがてマーガレットの時期も終わり、クサフジやヨツバヒヨドリが咲く頃になると、あちこちでこのチョウの姿が見られるようになりました。
それは子供の頃と全く変わらない光景だったのでした。

7月末
8月初旬

子供の頃には、このチョウがゼフの仲間で無いってことが理解出来ませんでした。
特に翅裏の模様なんかゼフそのものだったからです。
「じゃあ今は?」と問われると「ゼフで無いとしても、むしろその方がが良いくらいだ」と感じています。

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タテハチョウ科

あっ、オオイチだ!

「あっ、オオイチだ!」と焦りまくって駆け寄ったのは、未だエゾシロを観察中の6月中旬の出来事でした。
興奮しながらの撮影です。
何故かと言えばまさか、このチョウに近所で出会うなんて思いもしなかったからでした。

実際、その日はエゾシロチョウの発生木を見にノコノコと歩いて行き、着いた途端の出来事だったのです。
なんか大きな黒っぽいチョウがいて当初はメスグロヒョウモンの♀か、またはミスジチョウかな?などと思っていました。
ところが良く見てみるとなんとオオイチモンジだったというわけです。

6月中旬の撮影。この辺りにしては早い発生です。

オオイチモンジの写真の中では背景が自然ではなくて人工物だというのは、ちょっと珍しいかもしれませんが、その時は普通のタテハ類と同じように建物で吸水行動をしていました。

女史に言わせれば「これでオオイチ撮る為に遠くまで出かける必要は無くなったね」でした。

近くを見てみると大きなドロノキがあり、そこで発生したものと思われましたので「この樹で発生したのだとすれば、この後に♀も発生するかもしれないね」とその後に幾度となく行ってみたのですが、2度とあのお姿を見ることはありませんでした。一体、あの個体は何処で発生したのだろう?そして何処へ行ってしまったのだろう?

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カミキリ類

美しいオオアオカミキリ

オオハナウドの花にカミキリが来ている。しかも2頭。。
けれどそのオオハナウドは背丈が2m以上あって、それを下から見るとカミキリがいるのはわかるのだが黒っぽくしか見えず何カミキリかはさっぱりわからない。

それで意を決して、そのオオハナウドをゆっくりと傾けて見ることにしたのだ。と言っても径が5cmくらいあって傾けられるかどうかわからない。こんな時は補虫網があれば良いのだが手元には小さなデジカメしかない。でも他には手立てがないので、そのシシウドを手前に引っ張ってみた。

すると思い通りに倒れてきて30cmくらい下がったところでカミキリが落ちてきたのだ。その内の1頭は落ちた場所でじっと動かなかったので撮らせてもらった。見ると大型で見事な緑色をしたカミキリであった。お盆の日のことである。

背の高いオオハナウド

もう1頭の方は落ちてすぐに飛び去りそうな気配であったので、すぐに手で捕まえて持ち帰ることにした。同じ種のようであったが、カミキリが落ち着いてから撮ろうと言うわけである。それで帰ってからすぐに飼育ビンに入れたのだ。

ところが翌日になっても一向に落ち着かない。ビンの中でシャカシャカと動いている。余り長く入れておくと弱ってしまうかもしれないのでリリースすることにした。

雨の日であったが蓋を開けた途端に翅を広げてブ~ンと飛んで行った。